苔玉の植物が枯れてしまったら

2022年1月30日

苔玉

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枯れてしまう苔玉の植物

苔玉に植えている植物が枯れてしまう原因はいくつかありますが、一番多いのは根が腐ってしまう事です。苔玉という事で水を切らさないようにと絶えず給水してしまいがちですが、その結果として用土が常に過湿状態となり、植物の根にとって良くない状態になってしまいます。

この過湿状態が長くつづくとカビの仲間の糸状菌が繁殖しやすく、植物の根に寄生して根は枯れて腐敗してしまい、水分を吸収できなくなった植物自体も枯れてしまいます。また苔玉に使われている用土は、赤玉とケト土を同量混ぜたものに富士砂やピートモスを少量加えたものが使われている事が多いので、保水力と保肥力を持った肥沃な環境を好む糸状菌にとっては居心地の良い住みかとなってしまいます。

一度このように根から枯れてしまった植物は再生する事はないので、苔玉の植物が植えてある株元付近を少し割り開いて白い蜘蛛の巣のようなカビ状のものが無いかや、植物の根が腐敗していないかを確認する事をお勧めします。

もし異常があったのならば、植えてある植物は抜いてしまい苔玉だけの状態にして様子を見ることも可能ですが、糸状菌は用土の中にも住み着いているので他の植物を植えても枯れてしまいます。ちなみに苔玉に貼り付けたコケについては、種類によりますが影響なく育つことが多いです。

また苔玉に植えた植物は、その他の原因で一度枯れたように見える事もあります。それは植物が苔玉という今までとは違う環境に移されたことにより、水分量の変動や温度変化から身を守るために自ら葉を落とす現象という事があります。特に落葉樹を植えた場合に多く見られる現象で、苔玉に人気のモミジでは特に多いです。この場合はしばらくすると新芽が芽吹いてくることがありますので、半年くらいは様子を見てみましょう。


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kokemosskoboロゴ 著者:苔モス工房

苔玉づくりをきっかけに苔の魅力にどっぷりハマってしまい、現在は苔庭や苔盆栽からモスインテリアなど多岐にわたり没頭中。さらに詳しくは⇒About us

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