苔の中でも栽培例があまり無いジャゴケを育てるようになった事から、ジャゴケを鉢植えで栽培するにはどのような素材の鉢が適しているのかを検証しています。
今のところジャゴケが一番いい状態で育っているのは、上の写真の陶器でできた鉢で育てているものです。この鉢の素材は信楽粗目土に赤土を少々混ぜたもので、釉薬は松灰釉をかけ還元で焼いたものになります。鉢底には小さな水抜き穴が3つあいています。
次に良かった鉢はテラコッタの植木鉢で、鉢底には中心部に鉢底径の25%程の直径の水抜き穴が空いています。テラコッタの鉢の多くは、おもに赤土に釉薬をかけずに素焼きで仕上げた焼物のことをさすことが多く多孔質の素材です。排水性と通気性が良く鉢内の温度を涼しく保てる利点はありましたが、夏の時期にすぐに水が切れてしまうのが欠点でした。水管理の手間以外は良い点が多く、鉢側面への仮根の活着も良くジャゴケが成長して鉢を覆うデザインも期待できます。
その他に野菜苗などに使われている黒ポリポットでの栽培も良い具合に育っていましたが、デザイン的にみすぼらしい状態だったので他の鉢に移し替えてしまいました。