この写真は、富士山麓を散策した際に葉色がとても美しいスナゴケの群落を見つけ、思わず撮影したものです。そして、そこの環境からスナゴケが元気に成長するには、「日当たり」と「水はけ」が重要と再認識しました。
写真からも分かるとおり、このスナゴケが生えているのは富士山の溶岩石の砂礫の中です。溶岩石の砂礫は僅かに湿度を保つ事はあっても、貯水能力はほとんどありません。スナゴケはこれくらい水はけが良い方が元気に育つという事です。
日当たりに関しては、太陽の日差しを遮るような植物が、有機質の無い砂礫の土壌であるため周囲には一切生えていません。要するに日の出から日没までずっと太陽の光を吸収できる、とても日当たりの良い環境です。
このように良好な水はけと多くの日照が必要な事から、スナゴケをテラリウムや屋内インテリアとして、美しく栽培するのが困難なのでしょう。もしスナゴケを屋内で元気に育てるのなら、用土に「富士砂」を足してみると良い結果が出るかもしれませんね。それと容器はガラス製などは湿度がこもりやすいので、植木鉢か釉薬のかかっていない陶器が良いでしょう。
そしと日照を確保するためには一日中日当たりが良く、なお且つ涼しい所という難条件をクリアした場所を探す事になります。こうなると、やはりスナゴケは屋外栽培の方が元気に育つし手間もかからないのでお勧めですね。たまに、日当たりの良い砂利敷きの駐車場で見かける事があるくらいですから。